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zoom RSS 住基ネット一夜にして合憲判決について

<<   作成日時 : 2005/06/02 01:45   >>

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 出遅れた感がありますが名古屋地裁で先日の金沢地裁とまったく逆の判決が出ました。
読売 朝日 東京
 読売で紹介されている弁護人の「行政にプライバシーを売り渡す判決」というくだりは何かの冗談ですか?金沢地裁の判決の時にも書きましたが、その程度の住民情報は管理運営上すでに持っているもので、今回の名古屋判決ではそのあたりも考慮しているようです。で、売り渡すという表現はまるで行政が名簿業者に横流ししているとか、住基ネットの情報を悪用しているのではないかと考えているからでてくるものでしょうが、それは被害妄想が過ぎるというものです。
 住基ネットの運用は自治体ごとに異なるでしょうが、そもそも住基ネットシステムはインターネット経由ではなく、システム以外のパソコンと繋がらない閉鎖的なシステムです。外部からアクセスできないようになっていますし、内部からも操作した職員や操作内容がすべて記録されるシステムです。これで容易に侵入されたり書き換えられたりといった危険性を問うのは無理があります。
 役人が信用できないというのはシステムがおかしいというのとはぜんぜん関係ない話ですし、行政がまったく情報を管理しなかったら引越しも海外旅行もできないんですけど、原告団は本気で行政がプライバシーを侵害してると思っているんでしょうかね?金沢では「画期的だ」といい名古屋では「不当判決」というまるで似非宗教が「都合のいいことは教祖様のおかげ、悪いことは不信心のせい」といっているように聞こえるので、もしかしたら本気でプライバシーが侵害されてると信じてるのかもしれません。あるいはプライバシーを餌に弁護団が仕事をもらっているだけなのでしょうか。
 ちなみに長野県の侵入実験については総務省のページをご覧ください。非論理的な実験で面白いですよ。さすが住所不定の知事がいるところは違いますね。
 それと東京新聞は勘違いしています。住基カードの交付は希望者だけの自治体と全住民に配布したところがあって、余計な経費をかけて何に使えるわけでもないカードを発効する必要がないと判断した場合は当然前者になるわけで、浸透度を測る目安にはなりえないのですよ。それでも54万枚も発効されていたってことがむしろ驚きです。あえてそういう説明をせずに住基全体に対して発効枚数が少ないことのみを強調しているのは悪意ではなく勘違いだとフォローしておきます。
 判決が揺れていることで、高裁あるいは最高裁までもつれ込む様相を呈してきましたが、黒星君は名古屋地裁の判決を支持します。

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猫の法学教室
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2005/06/05 04:26

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