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zoom RSS 司法は誰の味方?(3)司法編

<<   作成日時 : 2005/06/04 00:28   >>

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民意の危険性についてのコメントについて」について
 なるほどふむふむ。おっしゃりたいことは理解できました
 黒星君が問題視しているのはまさに「違憲っぽいのに合憲判決」「司法は政治に積極的に介入しない」ことなのですよ。
 原則論として、司法が真に中立で独立した存在ならば、法の精神にのっとりながら人権の最後の砦として、必要があれば積極的に政治的判断をし、違憲判決を出すはずです。
 ですがおっしゃるように「違憲と思えるけども合憲の判断」が出ることは珍しくありませんし、政治的な判断は避ける傾向にありますね。
 この傾向がある原因はなんでしょう?黒星君は一部の議員による弾劾裁判のあり方、内閣の影響が強い裁判官の選出方法、機能していない国民審査などが原因だと考えます。
 おっしゃるように司法は国民から遠いところに置かれています。しかも今まで述べたように独立しているともいいがたく、司法は国民ではなく権力の側に位置しています。そのような司法は法や正義の味方にはなりえず、「権力者の味方」なのです。
 また、裁判官が権力と対決するよりはおとなしくしていたほうがいいと思わせる心理的な枷がその高給です。
 裁判官は弾劾以外では国民審査でしか罷免されませんが「裁判官個人の知名度が低い」中で「棄権できることが周知されていない」のに「無記名投票は信任」というやり方で行われている国民審査で罷免された裁判官はいません。(下級審は国民審査すらできません)
 国民審査をクリアして弾劾さえ受けなければ次の審査まで10年間で1億7千万円の収入がもらえます。これはもともとは買収などを防ぎ、生活の保障を国がするから法にのっとって国民の命や財産や権利を守ってほしいと定められたものですが、年収1700万円の生活って、給料日はカップ麺に卵を入れる贅沢を味わう黒星君には想像しがたいんですが、地域別最低賃金表を参照してみましょう。全国で一番高いのはやはり東京の時給710円ですから年収が710円*8時間*365日=207万3200円、裁判官は定時で終わる仕事じゃないでしょうから24時間365日働いたとして621万9600円、それが憲法でいう最低限の文化的な生活を営なむ権利を保障するために国が定める賃金だそうです。さらに国税庁の民間給与の実態調査(PDF)をみてみると年収が平均1700万以上の層は全体の1.14%未満で平均1100万の層まで加えても全体の5%未満です。
 かように裁判官は買収されないための生活の保障どころではなく国民の5%程度しか味わえない豊かで豪華な生活を保障されているわけですが、この生活水準ですと仮に罷免された後、再就職できてもなかなかこの年収は維持できません。
 そこで国民審査は形骸化しているので無視できても弾劾裁判は(健全ではないですが)機能していますので、弾劾される危険を冒すよりも政治介入も違憲判決もせず定年まで勤め上げたいという心理が働く危険性があります。失うものが大きすぎるために保身に走らせてしまうという本末転倒な危険をはらんでいるので高すぎる給料は必ずしも司法の独立性とか健全性を守ってくれないのです。(年収について詳細は過去記事―司法は誰の味方?(1)を参照してください)
 危険はあるかもしれないけど現在の三権分立や司法制度で今まで問題が起きていないという反対意見もあるかもしれませんがそれは錯覚です。米軍土地収用、一票の格差、狭山事件etc.行政や司法のあり方を問うている問題は多々あります。行政事件裁判は判決が出たものだけでここ10年で千件を超えます。(最高裁のページから判例検索で探せます)ただ継続的にテレビや新聞などで流されていないため大多数の国民の関心から遠くなっているだけなのです。
 また、確定した判決は再審請求という形で覆そうとしても何十年かかっても再審が認められないこともありますし、一度判決が確定したら覆されるまでは判例として国民を保護すると同時に拘束します。
 それほど司法は国民に対して強い影響力(権力)を持っているのに、国民には司法を律する機会が極めて少なく、司法判断に対する責任があいまいです。極端な話、殺人罪は懲役3年以上または無期または死刑なんですが、その日の気分で死刑(あるいは無罪)判決を出したとしたら?あるいは似たようなケースで判例は懲役3年なのに死刑にしたとかで責任が問われるか?というと問われないようなんですね。判決を不服として控訴するってのは聞きますが、控訴した結果、覆ったから下級審の裁判長を訴えたなんて話があればいいんですが。
 司法と権力が近すぎて国民からは遠い状態は民主主義国家として、また主権を持つ国民として許容してはいけないと黒星君は考えます。
 結局は司法を国民の側に位置させることが司法本来の役目である法の番人としての機能を生かす道ですが、どうやって国民の側に位置させるのか?誰が裁判官を選ぶのか?といえば総選挙しかないと思います。天皇とか神託とかは論外ですね。最高裁が下級審を選ぶように指名委員会のようなものを作ってもいいかも知れませんが委員会の権限が強すぎることになるので却下です。
 総選挙となると憲法改正が必要なんでしょうか?人気のために法を曲げる危険性は?そのあたりは次回最終回国民編で説明します。
ちなみに参考として裁判所の組織と権能なるほど内閣が任命権を握っていたのはアメリカの事情があったんですか!

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