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zoom RSS 表現の自由と公私の別3

<<   作成日時 : 2005/08/31 20:14   >>

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 第1回が勤務時間、第2回が教育と来て、今回は出版物について。
 読売新聞によると武蔵野市と漫画家の西原理恵子さんが争っているそうです。以下抜粋
 
問題となったのは、授業参観の場面。主人公の母親が、落ち着きのないわが子を含む児童5人を「クラスの五大バカ」と表現し、ユーモアを交えつつ、子どもの成長を見守る内容だ。
 この場面が紙面に載った直後の昨年11月、長男の担任の女性教諭(40)が西原さんを学校に呼び出し、「迷惑している」「学校を描かないでほしい」と注文をつけた。
 西原さんは翌12月、毎日新聞社の担当者と同小学校に出向き、校長らに「保護者だからといって、編集者を通さず作者を直接呼びつけるのは非常識だ」と抗議。校長らは「学校に落ち度はない」と主張したという。(中略)
 西原さんは「フィクション作品の内容に介入するのは納得できない。子どもを学校に預けている立場上、作品を描くこと自体をやめろと言われたに等しい」と憤る。また、毎日新聞東京本社編集局は「毎日かあさんは西原さんの経験に基づいたフィクションで、内容については人権やプライバシーに十分配慮して掲載している。学校側には納得してもらったと認識している」としている。
 一方、同市教育委員会の南條和行・教育部長は「保護者を学校に呼ぶことは珍しくない。表現の自由を侵害してはいない。学校には不特定多数の児童がおり、配慮するのは当然だと思う」と話している。(2005年8月31日14時32分 読売新聞)
今回はちょっと結論からいきます。
黒星君は西原理恵子さんを支持します! 
 まず、学校側の対応に致命的にまずい点があります。それは西原さん側が主張するように【作者をいきなり呼びつけた】点です。西原さん【個人】は【保護者】ですが、毎日母さんの作者は【公人】であり【個人】と明確に区別されます。なぜなら毎日母さんが同人誌のように個人出版ではなく毎日新聞の編集者を通して紙面に公開されたもので掲載に対する責任は毎日新聞にあるからです。ゆえに【保護者を呼びつけるのは珍しくない】とする教育委員会の主張は完全にピントがずれているんです。あなた方が呼び出したのは保護者ではなくて毎日かあさんの作者でしょう。
 仮に毎日新聞の担当者に【こういうのは掲載しないで欲しい】と申し入れたのであれば受け入れられるかどうかは別として筋が通ったものを、公人としての西原さんをいきなり呼びつけて【書かないで欲しい】といってしまったのは【子供を人質にとられて〜】と思われても仕方がないでしょうね。
 次に、学校側の表現の自由への侵害があります。確か何年か前に小説のモデルにされた(と主張する)女性が【読む人が読めば私のことだとわかる!出版差し止めを!】と訴えたという話がありましたが、黒星君はこの主張を支持していません。なぜならこの主張は身近な出来事を題材にするあらゆる表現を不可能にしてしまうから。今回の学校側の対応もそれと同じことを主張しています。
 問題となった箇所について子供たちが【ほほえましい悪がき】という意味の【バカ】という表現を理解できるとは思えないので、この部分についてのみ子供や保護者から説明を求められたというのならば毎日新聞の編集を通してくれれば丸く収まる話です。(う、ちょっとあの作者の場合それをねたにもう一回くらいは書きそうですが)
 ですが、学校側が求めたのは【学校を舞台にするな】ということであり、それは子供から学校の話をきいて学校の様子を作品で再現しようとする表現行為に対する侵害です。学校の児童が不特定多数であるならばむしろ個人が特定されないので、いったい何を理由に表現行為を規制しようとしているのか黒星君にはわかりません。
 この武蔵野市の教育部長は法律に詳しくないようですからあえてここで書いてあげないといけませんが、現在の法律解釈では国民の自由や権利を制限したり何らかの義務を課すには【名文法】によらなくてはいけないとするのが大前提です。すなわち、どうしても学校を舞台にした作品を書くなといいたいのであれば武蔵野市の条例を制定する必要があります。そのうえで条例の是非を争うことになるでしょう。条例が違法なものであるかどうかということを含めて。
 しかし、現在の状態は学校側が【子供を盾に強制】しようとしているに過ぎないので西原さんや毎日新聞が訴えに出た場合、何の法的裏づけもない教育委員会の主観的措置だけでは勝ち目は薄いと黒星君は思います。また、西原さん自身が高校生のときに学校を相手取って裁判起こしたほどの方ですから訴えに出てくる可能性は高いと見ています。
 黒星君は保護者個人と保護者の職業という公私の別もつけられない上に表現の自由を踏みにじろうとする武蔵野市教育委員会を支持しません。

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