黒星君ブログ

アクセスカウンタ

zoom RSS 君はガンジーになれるか

<<   作成日時 : 2005/11/24 00:08   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 すでにブロガーもちゃねらーも祭りになっていますがhttp://peace.cside.to/で行われている無防備地域運動について
 ジュネーブ条約で有事の際に攻撃が禁じられている「無防備地域」の宣言をするよう地方自治体に求める運動が全国に広がりをみせている。(中略)
 ジュネーブ条約追加第一議定書は「紛争当事国が無防備地域を攻撃することは手段のいかんを問わず禁止する」と規定。敵国の占領や攻撃に対し、抵抗も武装もしない地域を無防備地域とし、敵の無血占領を認め、無条件降伏を宣言することで、消耗戦や敵の不必要な攻撃をやめさせ、住民の無用の犠牲を防ぐのが本来の狙いだ。(以下略)(産経新聞) - 11月21日2時52分更新
マスコミでも取り上げられました。
 http://peace.cside.to/qanda.htmに詳しい運動の理念が書かれているので引用します。
大阪市の直接請求運動を成功させるつどい
全国ネット結成にいたる経過とこれからの取り組み(基調)
全国ネット準備会:桝田(無防備地域宣言をめざす大阪市民の会)

1.はじめに〜無防備地域宣言(運動)とは

・ジュネーブ条約追加第一議定書(1979年)第59条は「 いかなる手段によっても紛争当事国が無防備地域を攻撃すること」を禁止し、その  無防備地域に4つの条件をあげている。
(a)すべての戦闘要員並びに移動兵器及び移動軍用設備は、撤去されていなければならない。
(b)固定の軍用施設又は営造物を敵対目的に使用してはならない。
(c)当局又は住民により、敵対行為がなされてはならない。
(d)軍事行動を支援する活動が行われてはならない。

この規定を活用して、「(平時から)戦争不参加の意思を表明し…、そのために地域の非軍事化に努め…、戦争の危機が迫った場合には自治体が無防備地域を宣言して戦争から離脱し、あくまで地域住民の生命財産を戦果から守る運動」(林茂夫氏)といえる。
(中略)
○今地域から戦争反対の対案として無防備地域宣言の意義は高まっている。その主張のポイントは−。
・人は生まれながらにして平和に生きる権利がある(憲法前文)
・都市は戦争をできない、してはならない
・戦争(勃発)を前提にするのではなく、平時にこそ平和の取り組みが大事
・憲法9条と国際人道法(ジュネーブ条約)で 政府の戦争政策をしばっていく
そして何より、今のイラク戦争に反対する世界の運動の中で、民衆法廷運動など戦争違法化の様々な努力と闘いに合流し大きな力を発揮できるものになる。
(以下略)
これに対して、反対というか懐疑派の皆さんの意見をQ&A形式でまとめてみます。質問には一部推進派のブログで述べられていた意見もあります。

・宣言したら攻撃を受けない
→疑問です。歴史上ドイツ東部の町ドレスデンは(当時はまだジュネーブ条約が成立していませんが)無抵抗にも関わらず連合国の爆撃を受け、歴史的町並みも破壊されました。

・宣言したら戦争に巻き込まれない
→大嘘です。そもそもジュネーブ条約のこの条項は上記記事にもあるように「占領」「無血開城」を目的として宣言されるものだからです。
隣接する地域まで北朝鮮とか中国とか韓国とかアメリカ軍とか侵略者が迫ってきている最前線においてこれ以上の犠牲を出す戦略上のメリットがない!ということで「抵抗しないから攻撃しないでくれ」という宣言なのです。
もうバリバリ巻き込まれている前提でしか効力がありません。
推進派の言う・戦争(勃発)を前提にするのではなく、平時にこそ平和の取り組みが大事という運動の根拠としてジュネーブ条約を持ち出すのは大きな間違いです。

・無防備宣言したら攻撃しちゃいけないんだから大丈夫じゃね?
→危険です。
まずジュネーブ条約を批准していない国にとってはまったく関係ありません。
さらに、相手が批准していようとも勝てば官軍理論を展開された場合はどうしようもありません。
日本でいうと満州引き上げのときに何があったか、サハリンから「これが最後です」の通信を残して散った少女たちはなんだったのか、不可侵条約すらさくっと破られるのが戦争というものです。

・抵抗しなければそう酷いこともできないんじゃない?
→可能です。
無防備地域の必要条件(c)当局又は住民により、敵対行為がなされてはならない。
(d)軍事行動を支援する活動が行われてはならない。
に対してゲリラ・テロ・不穏分子がいると「侵略者側が」判断すれば「抵抗があるので強制的に排除する」といわれておしまいです。
また、侵略されるほうも推進派がいくら腹を見せて媚を売っていても少数の徹底抗戦派がいるだけで宣言が無効になるため、思想統制や内ゲバが行われるでしょう。
あるいは侵略者側から「不穏分子を差し出さないとお前たち全員を攻撃対象にする」と言われて密告奨励するという可能性もあります。
いずれにせよまともな地域社会は崩壊します。

・戦争の違法化は平和な生活に必要です。
→今だって違法です。日本の中でだけは。
アメリカも中国も永世中立国のスイスですら戦争を違法だなんていってやしません。
ジュネーブ条約はあくまでも「紳士的な戦争のルール」というある意味欺瞞に満ちた思想から生まれているものであって、戦争放棄をうたう9条とは深くて長い溝があるのです。
すなわち戦争勃発を前提として定められているジュネーブ条約に基づいて条例や宣言を行ったところで意味はないのです。

・有事法制を整えて国民生活を脅かしている
→その通りです。
有事に脅かされない国民生活なんてありません。特権階級はともかく。
脅かすにしても法にのっとって権利を尊重しつつ行われるべきですから法を整えるわけです。
法がなかったら銃で奪い取られますよ?
それに、いざ有事の際に外患だけでなく内憂にも対応するとしたら非常に不利な結果を招き、敗戦した日には最終的に国民生活がよりひどいものになるわけです。

 かつてインド独立のために戦ったガンジーは非暴力であっても不服従を貫きました。
 対して無防備地域宣言は非暴力で服従するという宣言です。
 それで果たして国民の生命や財産や尊厳が守れるのでしょうか。
 「逆らわないからいじめないでよう」といえばいじめがなくなるのでしょうか。

 黒星君は勘違いはなはだしい理論で行政や市民を混乱させる無防備地域宣言運動を支持しません。
 黒星君は戦争を支持しません。不意打ちで攻め込まれることも含めてありとあらゆる手段で戦争を回避するのが現憲法下での日本の政府の勤めだと思います。
 黒星君は戦争を回避するための手段を講じつつ、それでもだめだった時のために有事法制を整備することは気に入りませんが間違ってはいないので支持します。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
君はガンジーになれるか 黒星君ブログ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる